サボテン・サム

Saboten Sam

(キャラクター:サボテン・サム)
とぼけた雰囲気と整った顔立ちを持つ「サボテン」サムは、手塚作品の「少年ヒーロー」主人公の典型的な存在だ。ロック・ホームよりも気さくで、四島謙一よりもずっと荒っぽい。事実、彼の初登場は、代表作である『サボテン君』(1951-54)で、最初の章で人気スターだったロック・ホームを蹴落としての登場だった。手塚は、もっと明るく、ドタバタ喜劇をこなせるキャラクターが必要だと考え、ロックを降板させ、「サボテン」サムを抜擢したのだ。

自身の主演作以外にも、「サボテン」サムは、『英雄シラノ』(1953)でデューク・レッドと共演するなど、重要な脇役も演じている。また、『鉄腕アトム』(1952-68)、『ブラック・ジャック』(1973-83)、『三つ目がとおる』(1974-78)などでも、持ち前のとぼけた性格と外見を生かしてドタバタ喜劇を盛り上げた。

彼の名前は、日本語の「サボテン」を文字通り翻訳したものである。

リル・アブナーをモデルにした「サボテン」サムは、小さな鼻と額の上の黒い毛の房が特徴だ。もちろん、サボテン風のズボンと不格好な大きな靴を履いていることも、彼を見分けるのに役立つ。