TVアニメ「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」の第1話あらすじと場面カットが公開された。婚約者から開口一番「私は悪役令嬢です」と告げられる、ちょっと変わったラブコメディがいよいよ幕を開ける。
公開された情報によると、第1話では主人公のセシル王子と侯爵令嬢ベルティアの初対面シーンが描かれる。聡明すぎるがゆえに日常に退屈していた王子が、婚約相手から「自分は悪役令嬢だ」という衝撃の告白を受けるところから物語がスタートする。場面カットにはふたりの出会いの様子が収められており、ベルティアの独特のキャラクター性が早くも垣間見える内容となっている。
本作はAlphaPolisから刊行されたライトノベルを原作とするアニメ作品で、アニメーション制作はAshi Productionsが担当。コメディ、ファンタジー、恋愛を軸にした作品で、いわゆる「悪役令嬢もの」ジャンルに属しながらも、一風変わった切り口が特徴だ。
あらすじをあらためて整理すると、ヒロインのベルティアは前世の記憶を持つ転生者で、かつてプレイした恋愛ゲームに自分と同じ名前の「悪役令嬢」が登場していたことを知っている。彼女が掲げる目標は「模範的な悪役令嬢になって王子との婚約を破滅させること」。しかしその突飛な行動の数々を、冷静沈着なセシル王子が真顔で観察し続けるというのが本作の基本的な構図だ。
この作品の面白さは、「悪役令嬢」ものの定番フォーマットを逆手に取った視点にある。多くの同ジャンル作品では転生者本人が主人公として奮闘するのに対し、本作では婚約者である王子側の目線で物語が進む。いわば「悪役令嬢を外から観察する」という構造が新鮮で、ベルティアの暴走ぶりとセシルの冷静なリアクションのギャップがコメディの核になっている。原作ファンからも「セシル視点の語りが絶妙」と評価されており、アニメでそのテンポ感がどう表現されるかは注目ポイントのひとつだろう。
制作を手がけるAshi Productionsは長い歴史を持つスタジオで、コメディ作品との相性という観点でも期待がかかる。テンポよく笑えるシーン運びができるかどうか、第1話の仕上がりがその試金石になりそうだ。
転生もの・悪役令嬢ものが飽和気味とも言われる昨今、「観察する側」という逆転の発想でどこまで差別化できるか。第1話の公開を機に、続報や各話の反応にも引き続き注目していきたい。