「フツーと化け物」第2巻レビュー:歪んだ三角関係が新たな展開へ

フツーと化け物
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伊東はただ「普通」になりたいと願う少女。クラスメイトの高橋が実は人間に紛れて暮らす化け物だと知り、伊東は高橋に協力を求める。高橋は、自分が伊東を食べることを条件に協力に同意。伊東も、高橋と少しでも一緒にいられるならと承諾する。しかし、担任の贄原先生もまた化け物であり、伊東に強い興味を持っていることが判明し、歪んだ愛の物語は三角関係へと発展する。贄原先生は変身能力を持ち、以前の先生の姿を模倣し、修学旅行中に伊東以外のクラス全員を化け物に変えようと企む。伊東は自分の望みを叶えるために、贄原先生を阻止できるのか?それとも、今回は敵わないのか?

このダークな百合シリーズの第2巻は、第1巻とは異なる雰囲気を持っている。第1巻は、伊東が常に死を求める異形の化け物の手の届く範囲にいる、怪物ホラーの煮えたぎる鍋のような感覚だった。しかし、その特定の危険が収まった今、取って代わるものは異なっている。伊東と高橋の関係は常に一方通行に感じられる。伊東は高橋を愛し、その怪物的な性質に関係なく一緒にいたいと思っているが、高橋の皮を被った化け物は、現在の皮が腐り始めたときに新しい皮を得るために、伊東に我慢しているだけだ。

しかし、伊東と贄原先生の新たな関係は、この三角関係に別の選択肢を提供する(第1巻の最後に掲載された第2巻の予告では、これを「奇妙な三角関係」と呼んでいるため、私もそう呼んでいる)。贄原先生は、伊東が自分の正体に気づき、教室を化け物に変える計画を明かした途端、すぐに伊東に打ち解けた。贄原先生は、伊東の「普通」になりたいという願いを愚かしいものだと考えている。前巻の最後で、普通とは「人の邪魔をしないこと」だと明かし、伊東自身も、気にしないか理解していないため、実際には化け物だと述べている。

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