4月1日、TOブックスより「悪役令嬢グロリア・フォン・コードウェルの断罪と復讐@COMIC」の第1巻が発売された。作画はたなこが担当し、万丸うさこによる原作小説をコミカライズした作品だ。
本作は、冤罪によって処刑された悪役令嬢グロリア・フォン・コードウェルが、時間を巻き戻した世界で自らを陥れた者たちへの復讐を果たしていくという物語。「悪役令嬢」というジャンルの定番である転生・ループ要素を取り入れながらも、ただ破滅を回避するだけでなく、積極的に「断罪」へと向かっていく主人公の姿勢が特徴的だ。
近年の悪役令嬢ものは、主人公が穏やかに運命を切り開いていく作品が多い中、本作は「復讐」というより攻めたテーマを前面に押し出している。冤罪という理不尽な死を経験したグロリアが、今度こそ自分の手で真実を暴き、黒幕たちを追い詰めていく痛快さは、原作小説の頃からファンの支持を集めてきた大きな魅力のひとつだろう。
原作の万丸うさこは、ウェブ小説発の作家として着実に読者を獲得してきた書き手であり、コミカライズにあたってどこまで原作の緊張感と復讐劇の爽快感を再現できるかが注目点となる。作画担当のたなこがキャラクターの感情表現や見せ場のシーンをどう描ききっているか、第1巻でまずその手腕を確かめてみたいところだ。
悪役令嬢ジャンルは読者層が広く競合作品も多いが、「断罪」と「復讐」という二本柱を軸に据えた本作はジャンル内でも独自の立ち位置を持っている。第1巻の反響次第では続巻への期待も高まるはずで、今後の展開からも目が離せない。