「金色のコルダ」シリーズで知られる呉由姫の最新作「文目さん家の下宿人」の第1巻が、2025年4月3日に白泉社から発売された。女子高生の大家とイケメン5人が同じ屋根の下で暮らすという、にぎやかなラブコメ作品だ。
本作の主人公は、家業の下宿を一人で切り盛りすることになってしまった女子高生・文目さん。そこに個性豊かなイケメン5人が下宿人としてやってくるところから物語が始まる。年齢も性格もバラバラな面々との共同生活を通じて、笑いあり、ときめきありの展開が繰り広げられる。
注目したいのは、作者・呉由姫のキャリアだ。「金色のコルダ」は乙女ゲームを原作とするメディアミックス作品として長年にわたって愛され続けており、魅力的な男性キャラクターを描くことにかけては折り紙付きの作家である。そのノウハウが今作にも存分に活かされているとみて間違いないだろう。
「一人の女性をめぐる複数の男性キャラクター」という構図は、乙女ゲーム・ラブコメ界隈では定番のフォーマットだが、「下宿」という生活感のある舞台設定が新鮮味を加えている。毎日の食事や家事など、日常のやりとりの中でキャラクターたちの関係性がじっくり育まれていく展開は、長期連載向きの構造ともいえる。
「金色のコルダ」ファンはもちろん、賑やかな同居ものラブコメが好きな読者にとっても入りやすい一冊になっているはずだ。1巻を手に取って、まずはどのキャラクターが推しになるかを確かめてみてほしい。今後の巻でキャラクターたちの関係がどう動いていくのか、続報に期待したい。