和樂桜夜による集中連載「ブラック労働魔法少女」が、4月3日発売の花とゆめ9号(白泉社)にてスタートした。タイトルからして只者ではない、この作品に早くも注目が集まっている。
連載形式は通常の月刊・隔週連載ではなく「集中連載」。一定期間にまとめて掲載される形式で、読者としては物語を一気に追いやすい反面、掲載期間が限られるぶん、毎号の展開から目が離せない。
タイトルの「ブラック労働魔法少女」というワードは、そのままズバリ作品のテーマを突いている。魔法少女といえばキラキラした夢と希望の象徴だが、本作ではそこに「給料なし、休みなし」というブラック労働の現実が重なる。夢と過酷な現実のギャップを描くという構図は、現代を生きる読者にとってリアルに刺さるものがあるだろう。
魔法少女ジャンルはこれまでにも「まどか☆マギカ」などの作品が「魔法少女の過酷な裏側」を描いてきたが、本作はそこに労働問題というさらに現代的な切り口を加えているのが特徴だ。ファンタジーの衣をまとった社会風刺として機能する可能性を秘めており、少女漫画誌という舞台でどのような表現になるのか、興味は尽きない。
花とゆめは「フルーツバスケット」や「赤髪の白雪姫」など、骨太なストーリーと個性的な世界観を持つ作品を多く輩出してきた雑誌だ。その誌面で「ブラック労働」という言葉を冠した作品が集中連載されるというのは、ある意味で時代の空気を反映した編集判断とも言える。
作者の和樂桜夜については今後さらなる情報が明らかになることが期待されるが、まずは花とゆめ9号を手に取って、その世界観を確かめてみてほしい。集中連載ゆえに掲載号を逃すと取り返しがつかなくなるため、追いかけるなら今号からがおすすめだ。
続報やあらすじの詳細など、今後明らかになる情報にも引き続き注目していきたい。