「ピンクとハバネロ」で知られる里中実華の最新連載作「罠にかかったヴィランくん」が、4月3日発売のマーガレット9号(集英社)でいよいよスタートした。
新連載の主人公は、親友・柚の初恋を実らせようと奔走する女子高生・千紘。ある日、ダブルデートを利用して柚と思い人をくっつけようと計画した千紘は、その思い人と親しい男子・赤峰に協力を持ちかける。しかし赤峰は「ほっとけばよくない?」「あんたおせっかいだな」とバッサリ。性格も価値観もまるで噛み合わない2人が、いかにして恋に落ちていくのかが物語の軸となる。
里中実華といえば、「ピンクとハバネロ」で真逆の個性を持つキャラクター同士のぶつかり合いと、そこから生まれる甘酸っぱい恋愛を丁寧に描いてきた作家だ。新連載でも"正反対の2人"というテーマを引き継いでおり、作者の得意フィールドで勝負してくる形となった。おせっかいな千紘と、どこか冷めた赤峰という組み合わせは、読者がキャラクターに感情移入しやすい王道の構図でありながら、里中作品ならではの細やかな心理描写がどう機能するかに期待が集まる。
また今号には、阿賀沢紅茶の人気作「氷の城壁」のTVアニメ化を記念したフレークシールシートが付録として封入されている。さらに誌面では、作者の阿賀沢紅茶と、小雪役の永瀬アンナ、美姫役の和泉風花、湊役の千葉翔也、陽太役の猪股慧士が互いに疑問をぶつけ合う「QA交換」企画も掲載。原作ファンにとっては読み応えのあるコンテンツとなっている。
「氷の城壁」はマーガレットで長期連載を重ねた青春群像劇であり、そのアニメ化は原作ファンにとって長年の悲願でもあった。シール付録や誌面企画を通じてアニメへの期待感をしっかり盛り上げながら、同時に新連載のスタートを飾るという今号は、マーガレット編集部の本気度が伝わってくる一冊だ。
「罠にかかったヴィランくん」がこれからどんな恋愛模様を見せてくれるのか、次号以降の展開に引き続き注目していきたい。