「懐かしく思う君は誰」の染谷リキと「幕末賭博バルバロイ」の羽田豊隆がタッグを組んだサスペンスマンガ「震える右手」の第1巻が、2025年4月3日に発売された。
本作は少年ジャンプ+で連載中の作品で、原作を染谷リキ、作画を羽田豊隆が担当している。染谷リキは繊細な人間描写に定評のある「懐かしく思う君は誰」で知られ、羽田豊隆は「幕末賭博バルバロイ」で独特の画力を見せてきた実力派。この二人の組み合わせは、連載開始前から注目を集めていた。
「震える右手」というタイトルが示すのは、まさにマンガを描く右手の震え——それが恐怖なのか、興奮なのか、罪悪感なのか。人気マンガ家が創作の闇に巻き込まれていくサスペンスとして、「マンガのために人を殺している……?」という衝撃的な問いが物語の核心に据えられている。
クリエイターが作品のために何かを犠牲にするという題材は、フィクションの世界でも繰り返し描かれてきたテーマだが、本作はそれをサスペンスとして真正面から問い直している点が新鮮だ。マンガという媒体の中で「マンガ家の狂気」を描くという構造的な面白さは、メタフィクション的な楽しみ方もできる。
少年ジャンプ+という掲載誌も見逃せないポイントだ。近年、同プラットフォームは「チェンソーマン」や「SPY×FAMILY」など、既存のジャンル概念を超えた作品を次々と輩出してきた。サスペンスという切り口で勝負する「震える右手」が、そのラインナップにどう食い込んでいくかも見どころのひとつと言えるだろう。
原作・染谷リキの繊細な心理描写と、作画・羽田豊隆の個性的な画風がどのように融合しているかは、ぜひ1巻を手に取って確かめてほしい。連載中の少年ジャンプ+でも読めるが、単行本でまとめて読むと物語の緊張感がより際立つはずだ。
第1巻の発売を機に読者がどこまで広がるか、そして物語がどんな真相へと向かっていくのか——今後の展開と続巻の情報に引き続き注目していきたい。