レルシーによるコミカライズ作品「帝国宇宙軍所属の俺ですが、未開の惑星に遭難しました。なんかこの星、魔法とか存在しているんですけど!?」の第1巻が、2025年4月7日に竹書房より発売された。原作はネコミコズッキーニによる小説で、SF設定と魔法ファンタジーという異色の組み合わせが話題を呼んでいる作品だ。
本作のタイトルを見ただけで、そのユニークな世界観は伝わってくるだろう。舞台となるのは、帝国宇宙軍に所属する主人公が未開の惑星に不時着するところから始まる物語。宇宙を舞台にしたSFかと思いきや、遭難先の星にはなんと魔法が存在しているという、ジャンルの垣根を軽々と飛び越えたユニークな設定が最大の特徴だ。
SF×ファンタジーという組み合わせ自体は珍しくないが、「宇宙軍の軍人が魔法のある未開星に遭難する」という切り口は新鮮だ。近未来的なテクノロジーと中世ファンタジー的な魔法体系がどのように絡み合うのか、原作小説のファンはもちろん、コミカライズで初めて触れる読者にとっても興味深い導入になっている。
原作小説を手がけたネコミコズッキーニは、ライトノベル・Web小説界隈で独自のユーモアセンスと世界観構築力に定評があるとされる。長いタイトルにもにじみ出るような軽妙なテンポ感は、コミカライズを担当したレルシーの絵柄とどのように融合しているかが、本巻を読む上での見どころのひとつと言えるだろう。
竹書房はコミカライズに力を入れているレーベルとして知られており、Web小説発の人気作を漫画化してきた実績も多い。本作がそのラインナップに加わったことで、原作小説を知らない読者層への間口が広がることも期待できる。第1巻という出発点で、主人公がこの不思議な星でどんな状況に置かれるのか、まずはそのとっかかりをじっくり味わいたいところだ。
宇宙と魔法という二つのキーワードが交差するこの物語、今後の巻でどんな展開が待っているのか、続報や重版情報にも注目していきたい。