新作アニメ「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」について、放送・配信プラットフォームごとに異なるバージョンが用意されることが明らかになった。TOKYO MXおよびBS11での放送は暴力表現を抑えた「マイルドver.」、Amazon Prime Videoでの配信は暴力・グロテスク描写をそのままに映像化した「無修正ver.」となる。また、TVerでの見逃し配信も実施されることが発表されている。
本作は武論尊・原哲夫による原作マンガを基にした新作アニメで、制作はTMS EntertainmentとWarner Bros. Japanが手がける。タイトルは「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」で、話数は現時点では未定となっている。
「北斗の拳」といえば、1980年代に「週刊少年ジャンプ」に連載され、日本のマンガ・アニメ史に燦然と名を刻む金字塔的作品だ。199X年、核戦争によって文明が崩壊した荒廃した世界を舞台に、伝説の暗殺拳・北斗神拳の伝承者であるケンシロウが、奪われた婚約者ユリアを追いながら、弱者を踏みにじる悪と戦い続ける物語である。「お前はもう死んでいる」という名台詞とともに、その圧倒的な世界観は今なお世代を超えて愛され続けている。
今回の「マイルドver.」と「無修正ver.」の二本立て展開は、原作ファンにとって非常に重要なポイントだろう。北斗の拳の魅力の一つは、核戦争後の殺伐とした世界観と、そこで繰り広げられる容赦のない暴力描写にある。地上波放送での規制は現代のテレビ事情を考えれば避けられないとしても、Amazon Prime Videoという強力なプラットフォームで無修正版が担保されているのは、ファンにとって大きな安心材料だ。原作の持つ「痛さ」や「重さ」をそのままスクリーンで体感できる環境が整っているのは、制作陣の本気度を示しているとも言える。
また、TVerでの見逃し配信が用意されていることで、リアルタイムで視聴できない層にも広くリーチできる体制が整っている。地上波・サブスク・無料配信という三方向からのアプローチは、新規ファンの開拓と既存ファンの取り込みを同時に狙った戦略として理にかなっている。TMS Entertainmentはこれまでもルパンシリーズをはじめ数多くの名作アニメを手がけてきたスタジオであり、その制作力には期待が持てる。
「北斗の拳」という作品の規模と知名度を考えれば、どこまで原作の熱量を再現できるかが本作最大の見どころとなるだろう。「無修正ver.」の存在が示す通り、制作サイドは妥協なき映像化を目指しているようだ。今後発表されるキャスト情報やPV、さらなる制作詳細に引き続き注目していきたい。