小うどんによるコミカライズ作品「不死王の息子」の第1巻が、2025年4月7日にKADOKAWAのカドコミから発売された。帯には「薬屋のひとりごと」の主人公・猫猫による推薦文が添えられており、発売前からファンの間で話題を集めていた。
本作の原作は、「薬屋のひとりごと」で知られる人気作家・日向夏が手がけた小説。コミカライズを担当するのは小うどんで、原作の世界観をどのようにビジュアル化するかが注目されている。
「不死王の息子」は、不死の存在である王の息子に振り回される少女を描いた物語。帯で猫猫がドン引きしているというユニークな演出からも、作品のトーンが伝わってくる。毒や薬に精通した猫猫でさえ引いてしまうような、強烈なキャラクターや展開が用意されているのかもしれない。
ここで注目したいのが、日向夏という作家の存在感だ。「薬屋のひとりごと」は現在もアニメが放送中であり、原作小説・コミカライズともに大ヒットを記録している。その日向夏が書いた別作品のコミカライズとなれば、「薬屋」ファンが自然と手を伸ばすのは想像に難くない。帯に猫猫を起用したKADOKAWAの戦略も、そうしたファン層を意識したものだろう。
一方で、「薬屋のひとりごと」の看板を借りた形での展開は、諸刃の剣でもある。猫猫という強烈なキャラクターのイメージが先行してしまうと、「不死王の息子」自体の個性が霞んでしまう可能性もある。コミカライズ版がいかに独自の魅力を打ち出していけるかが、今後の展開を左右する鍵になりそうだ。
不死というテーマは、ファンタジー作品において古くから繰り返し描かれてきたモチーフだが、日向夏の筆にかかればどのような味わいになるのか。「薬屋のひとりごと」でも見せた、歴史・文化への深い造詣と独特のユーモアセンスが、本作でも発揮されることを期待したい。
第1巻の発売を皮切りに、今後の巻でどのように物語が展開していくのか、続報に注目しておきたい。