4月2日深夜から放送開始となったTVアニメ「霧尾ファンクラブ」のオープニングアニメーションが、アニメPONY CANYONの公式YouTubeチャンネルにて公開された。
映像の絵コンテ・オープニング監督を担当したのは、Point PicturesのSatelight所属アニメーター・白井直樹。「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」第2期第2クールのオープニング映像を手がけたことでも知られる人物で、ユニット監督は中村勇人が務めている。映像はさまざまなビジュアルアイデアを次々と展開しながら、物理的なオブジェクトを活用したような独特の質感が印象的な仕上がりとなっている。
オープニング主題歌は、SkirtとODD Foot Worksによる「FANCLUB」。アーティスト名と楽曲タイトルが作品のテーマとぴったり重なる、遊び心のある選曲だ。
原作は「ちきゅうのおさかなぽんちゃん」によるマンガで、実業之日本社のCOMIC Ruelleにて連載中。同じ相手に恋をしてしまった2人の少女、アイミとナミの物語を描いている。遠くからでも声だけで好きな人を特定できる喜び、毎晩行う恋の儀式、相手の好きなところを内臓の一つに至るまで列挙してしまうほどの熱量——そんな「重すぎる片想い」をコメディタッチで描くのがこの作品の持ち味だ。
ジャンルはコメディ・恋愛・日常と、一見ほのぼのした組み合わせだが、作品の説明文には「この一方通行な感情の連鎖が、2人の日常を変えていく」とある。笑いの中に切なさが滲む、少し不思議な青春ラブコメになりそうな予感がある。
注目したいのは、このオープニング映像のクオリティだ。白井直樹は「無職転生」という高い評価を受けた作品のOP映像を担当した実績を持ち、今回も物理的なテクスチャを感じさせる独自の映像表現で差別化を図っている。全12話という構成の中で、この映像がどれだけ作品世界を象徴するものになっていくか、繰り返し観るほどに発見がありそうだ。
アニメの制作にはSatelight、Mainichi Broadcasting System、Pony Canyonなど複数のスタジオ・企業が名を連ねており、体制としても充実している。原作の独特の空気感をどこまでアニメで再現できるか、今後の本編放送と合わせて追いかけていきたい作品だ。